Netflixでジブリが見れない理由
日本のアニメーション界に大きな影響を与えてきたスタジオジブリ。
そのジブリ作品の多くは、現在Netflixでは視聴することができません。一体なぜNetflixで見ることができないのでしょうか。
その理由は、スタジオジブリとジブリの動画配信の権利を持つ企業「ワイルドバンチ社」との契約状況にあります。
スタジオジブリは長年、自社作品のデジタル配信に慎重な姿勢を取ってきました。宮崎駿監督は、作品はあくまでも映画館で鑑賞してもらいたいという考えを持っています。また、作品の質を維持するために、デジタル化や配信にはこだわりを持っているのです。
実際に、スタジオジブリはデジタル配信に関して独自の戦略を取っています。2020年に、スタジオジブリは米国のストリーミングサービス「HBO Max」と独占配信契約を結びました。これにより、北米地域ではHBO Maxでしかジブリ作品を見ることができなくなったのです。
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ジブリがNetflixで配信されない理由は配信権の問題
ジブリ作品が日本のNetflixで配信されていない理由は、配信権の問題にあるようです。
一見すると不思議に思えるこの状況ですが、実は映画やアニメーションの世界では、「窓口権」と呼ばれる権利が重要な役割を果たしているのです。
ジブリ作品の場合、この窓口権を保有しているのは、制作会社である「スタジオジブリ」ではなく、フランスの配給会社「ワイルドバンチ・インターナショナル」なのだとか。ワイルドバンチ社は、ジブリ作品の製作委員会にも参加しており、その際に窓口権を手に入れたようです。
つまり、ジブリ作品を日本のNetflixで配信するかどうかの決定権は、ジブリ側にはないということになります。
配信の可否は、窓口権を持つワイルドバンチ社次第なのです。
この複雑な権利関係は、ジブリの広報部長である西岡純一氏もYouTubeで説明しています。西岡氏によると、2002年の『千と千尋の神隠し』以降のジブリ作品については、「北米とアジアを除いた海外の配給はワイルドバンチに任せている」とのこと。
さらに、『ナウシカ』以降の『ラピュタ』『トトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』など、徳間書店傘下で制作されていた時代の作品についても、2005年に徳間書店からジブリに営業譲渡された際に、海外配給はワイルドバンチに任せられたようです。
こうした事情から、ジブリ作品の配信権は、作品ごとに異なる会社が保有している状況となっているのです。日本のNetflixでジブリ作品が見られないのは、こうした権利関係の複雑さが背景にあるのでしょう。
実際にクラウドサイン社の記事によると、権利関係が以下のようになっているようです。
ワイルドバンチとジブリの関係
話を戻しましょう。NETFLIXのリリースを見てもわかるとおり、今回のジブリ作品の配信契約にかかる交渉窓口は、フランスの配給会社「ワイルドバンチ・インターナショナル」となっています。
日本ではあまり知られていないワイルドバンチ、実はジブリとはかなり関係の深い会社です。先ほどの製作委員会の話でいえば、配信対象の21作品の一部は、ワイルドバンチも自ら委員会メンバーとして製作にかかわり、直接窓口権を得ています。第89回⽶国アカデミー賞⻑編アニメ部⾨にノミネートされた『レッドタートル ある島の物語』では、製作委員会への参加だけでなく、自ら共同制作メンバーともなっています。
とはいえ、ジブリの昔の作品は製作委員会方式を採用していなかったものもあるわけで、このような作品についてまでワイルドバンチがNETFLIXに提供できたのはなぜでしょうか？
実は、ワイルドバンチが直接製作委員会メンバーには入っていなかった時代の作品についても、ワイルドバンチが海外配給にかかる窓口権を有していた ようです。具体的には、2002年の『千と千尋の神隠し』以降の作品について、「北米とアジアを除いた海外の配給についてはワイルドバンチに任せている」ことを、ジブリの広報部長 西岡純一氏がYouTubeで語っています。
ジブリの旧作品、具体的にはナウシカ以降のラピュタ・トトロ・魔女の宅急便・紅の豚等、徳間書店傘下で制作していた時代の作品の配給権についてはどうでしょうか。これについては、2005年に徳間書店からジブリに営業譲渡がなされたことから、ジブリはこの時点ですでに関係のあったワイルドバンチにこれらの作品群の海外配給を任せていたことになります。
出典；クラウドサイン
ジブリ作品を心待ちにしているファンにとっては残念な状況かもしれません。
しかし、作品を大切に扱うジブリのスタンスや、映画業界特有の権利関係の難しさを理解することも必要です。
ジブリの動画配信権を保有しているワイルドバンチ社とは
ワイルドバンチ社は、フランスを拠点とする映画配給会社です。
主に、独立系の映画作品や、アート系の作品の配給を手がけています。
ジブリとの関係でいえば、ワイルドバンチ社は、ジブリ作品の海外配給権を保有しているだけでなく、一部の作品の製作にも関わっています。例えば、2016年に公開された『レッドタートル ある島の物語』は、ワイルドバンチ社がジブリと共同で製作した作品です。
ワイルドバンチ社がジブリ作品の海外配給権を獲得したのは、2002年の『千と千尋の神隠し』以降のことだといわれています。それ以前の作品についても、2005年にジブリが徳間書店から営業譲渡を受けた際に、ワイルドバンチ社に配給権が移譲されたようです。
このように、ワイルドバンチ社は、ジブリ作品の海外展開において重要な役割を果たしている会社だと言えます。日本国内での配給は、東宝株式会社が担当していますが、海外に向けては、ワイルドバンチ社がジブリ作品を配給しているのです。
近年では、動画配信サービスの普及に伴い、ワイルドバンチ社は、Netflixなどの配信会社とジブリ作品の配信契約を結ぶなど、その活動の幅を広げています。日本のファンにとっては、ジブリ作品の海外展開を支える縁の下の力持ち的な存在と言えるかもしれません。
日本テレビがスタジオジブリを買収、Huluでジブリは配信される？
2023年9月21日、日本を代表するアニメーションスタジオ、スタジオジブリが、メディアコングロマリットである日本テレビホールディングス（HD）による買収を発表したのです。この 買収により、スタジオジブリは日本テレビHDの完全子会社となり、新たなリーダーシップのもとで運営されることになりました。
この驚くべき展開の背景には、スタジオジブリの問題があったようです。スタジオの創設者である宮崎駿監督の高齢化が進み、次世代の経営人材の確保が急務となっていました。そこで白羽の矢が立ったのが、長年にわたってジブリと密接な関係を築いてきた日本テレビだったのです。
日本テレビとジブリの関係は、まさに蜜月とも言えるほど親密なものでした。日本テレビは、ジブリの映画製作に多大な financial support を提供してきましたし、看板番組である金曜ロードショーではジブリ作品を独占的に 配信してきました。文字通り、二人三脚でジブリ作品を世に送り出してきたと言っても過言ではないでしょう。
日本テレビホールディングス（HD）は21日、アニメ映画制作のスタジオジブリ（東京都小金井市）を連結子会社の日本テレビ放送網が子会社化すると発表した。議決権ベースで42.3%のジブリの株式を10月6日付で取得する。同社の社長には日本テレビ放送網の福田博之取締役専務執行役員が就く見通し。
日テレHDによると、取得金額は明らかにしていないが、開示可能となった時点で公表するとしている。日テレの動画配信サービス「Hulu」でジブリ作品を配信するかどうかについて、新社長に就く福田氏は「今のところ現状と何も変わっていない。何かあればこれから考えたい」と答えた。
同日の会見に出席したジブリの鈴木敏夫社長は「1人の人間が背負うにはジブリは大きな存在になりすぎた。個人ではなく、大きな会社の力を借りないとうまくいかないのではないかと考えた」と語った。日テレHDの杉山美邦会長は「ジブリは日本を代表するトップクラスのアニメ会社。今の制作体制を最大限尊重したい」と強調した。
ジブリの新体制の取締役は8人となる。創業者の宮崎駿氏は取締役名誉会長、鈴木氏は代表取締役議長、宮崎氏の長男の宮崎吾朗氏は常務取締役に就く。新社長の福田氏を含め日テレ側からは3人の取締役と監査役1人を送り込む。10月30日に開催予定の臨時株主総会で正式に決議する。
日テレHDは「風の谷のナウシカ」を1985年にテレビで初めて放送して以降、ジブリの映画制作にも出資してきたほか、2001年にオープンした「三鷹の森ジブリ美術館」の設立にも携わった。今後は日テレがジブリの経営面をサポートし、ジブリは作品の製作に専念するとしている。
出典：日本経済新聞
この 買収 に伴い、ジブリファンの間では、日本テレビが運営する video streaming service である「Hulu」でのジブリ作品の配信に期待が高まっています。
しかし、残念ながら、スタジオジブリの新社長に就任する福田氏によれば、ジブリ作品がHuluで配信される予定は現時点ではないとのことです。
その理由は、スタジオジブリ自体が、自社作品の動画配信権を保有していないからです。つまり、Huluでジブリ作品が配信されるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだというわけです。 配信権の問題をクリアするには、複雑な権利関係の調整が必要不可欠。簡単には実現しないでしょう。
とはいえ、日本テレビとジブリの強固な絆を考えれば、いずれはHuluでのジブリ作品の 配信 が実現する日が来るかもしれません。
Netflixでも見れるジブリ作品
実はジブリ作品の中で唯一「アーヤと魔女」はNetflixで視聴可能です。
「アーヤと魔女」は、2021年8月27日に公開されたスタジオジブリとしては5年ぶり劇場最新作です。
Netflixを開いて、アーヤと入力すると、検索結果に表示されました。
そのため、Netflixでジブリ作品「アーヤと魔女」は視聴することができます。
スタジオジブリ作品である「アーヤと魔女」は2022年11月から全世界で配信が開始されました。
スタジオジブリ作品ラインナップをさらに拡充 11月18日（木）より世界各国（日本・米国を除く国と地域）で配信へ
Netflixは、株式会社スタジオジブリの最新アニメーション映画『アーヤと魔女』を、11月18日（木）より世界各国（日本と米国を除く）で配信することを発表しました。Netflixでは、配給パートナーであるワイルドバンチ・インターナショナル及びGKIDSを通して、2020年よりスタジオジブリが手がけた長編映画21作品を日本と米国を除く世界中のメンバーに提供しており、これまで言語や世代を超えてNetflix上でお楽しみいただいています。
今回の発表に関し、スタジオジブリ 宮崎吾朗氏は「このたび、私たちの『アーヤと魔女』がNetflixによってたくさんの国や地域で配信されることを、とても嬉しく思っています。『アーヤと魔女』はスタジオジブリが初めて取り組んだフル3DCGI作品です。これまでのジブリの精神や誇りを引き継ぎつつ、CGIという新しい技術に取り組むことは私たちにとって大きな挑戦でした。そうして誕生したのがこの作品の主人公アーヤです。ちょっと悪い子だけど、持ち前の賢さと行動力で困難を乗り越えていくアーヤ。彼女が、過去21作品の主人公たちと同じように皆さんに愛してもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。
今、世界は混乱し困難な時代に向かっているようです。そんな時代にあって、この作品が未来を生きていく子どもたちへのエールとなることを心より願っています。」と述べました。
Netflix コンテンツ部門 ディレクター アラム・ヤコビアンは「『アーヤと魔女』の配信決定により、スタジオジブリ作品のラインナップを拡充できることを光栄に思うことに加え、宮崎吾朗監督による待望の新作は、多彩なスタジオジブリ作品に新たな視点を与えるものだと考えます。2020年にNetflixでスタジオジブリの映画を配信以降、日本と米国を除く配信地域において5,500万世帯がNetflixでスタジオジブリ作品を視聴しており、その数は今後も増え続けることと期待しております。こうして世界中のメンバーから大きな反響を受けていることから、素晴らしい物語はあらゆるところで生まれ、世界中のメンバーに愛されるということの証左であると思います。」と述べました。
『アーヤと魔女』は、自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで怖そうな魔女と暮らすことになったことから始まる物語です。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説。監督は宮崎吾朗、企画は宮﨑駿、脚本は丹羽圭子と郡司絵美が担当しています。
引用：Netflix
▼アーヤと魔女のネタバレ記事はこちら
ジブリが見れる動画配信サービスはどれ
| VODサービス | 視聴可能 | 無料トライアル/月額料金 |
|---|---|---|
 Netflix |  | トライアル無し 750円～/月 |
 AmazonPrime |  | 初月無料 600円/月 |
 U-NEXT | | 初月無料 2189円/月 |
 Dieney＋ | | トライアル無し 1320円/月 |
 ABEMA | | 初月無料 960円/月 |
 Lemino | | 初月無料 990円/月 |
 FODプレミアム | | トライアル無し 976円/月 |
 Hulu | | トライアル無し 1026円/月 |
 AppleTV | | トライアル無し 900円/月 |
 DMM TV | | 初月無料 550円/月 |
 TSUTAYA |  | 初月無料 1026円/月 |
本記事執筆時点でジブリが見れる国内の動画配信サービスはありません。
Netflix、Amazon Prime VIdeo、U-NEXTのいずれでも、ジブリ作品は見れません。
ただし海外版Netflixではジブリが配信されているため、VPNで海外版Netflixにアクセスすることで、日本にいながらジブリが見れます。
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Netflixで見れるジブリ作品一覧
海外版Netflixで見れるジブリ作品は、以下の21作品（英語表記：公開年）です。
- 風の谷のナウシカ（Nausicaä of the Valley of the Wind：1984)
- 天空の城ラピュタ（Castle in the Sky：1986)
- となりのトトロ（My Neighbor Totoro：1988)
- 魔女の宅急便（Kiki’s Delivery Service：1989)
- おもひでぽろぽろ（Only Yesterday：1991)
- 紅の豚（Porco Rosso：1992)
- 海がきこえる（Ocean Waves：1993)
- 平成狸合戦ぽんぽこ（Pom Poko：1994)
- 耳をすませば（Whisper of the Heart：1995）
- もののけ姫（Princess Mononoke：1997)
- となりの山田くん（My Neighbors the Yamadas：1999)
- 千と千尋の神隠し（Spirited Away：2001)
- 猫の恩返し（The Cat Returns：2002)
- ハウルの動く城（Howl’s Moving Castle：2004)
- ゲド戦記（Tales from Earthsea：2006)
- 崖の上のポニョ（Ponyo on the Cliff by the Sea：2008)
- 借りぐらしのアリエッティ（Arrietty：2010)
- コクリコ坂から（From Up on Poppy Hill：2011)
- かぐや姫の物語（The Tale of The Princess Kaguya：2013)
- 風立ちぬ（The Wind Rises：2013)
- 思い出のマーニー（When Marnie Was There：2014)
- アーヤと魔女
海外版Netflixでは英語表記となるパターンがありますが、日本語音声で見れるので問題ありません。
VPNを使えばNetflix(ネトフリ)でジブリは見れる
国内外問わず高い人気を誇るスタジオジブリのジブリ作品。残念ながら、日本版Netflixでジブリ作品は配信されていませんよね。
以下の通り、日本のどの動画配信サービスで、ジブリは配信されていません。そのため、日本国内では、動画配信サービスで、ジブリを見ることはできません。
ですが、実は日本にいながら、Netflixでジブリを見る裏技があります。
それは、NordVPNというアプリを使って、海外版Netflixにアクセスすることです。
VPNとは、国内にいながら海外版Netflixにアクセスできるサービスです。
実は、韓国やドイツやイギリス、フランスなどの海外版Netflixでは、ジブリが配信されています。
【Netflixでジブリが見れる国】
- 韓国
- ドイツ
- イギリス
- フランス
そのため、海外版Netflixにアクセスすれば、日本にいながらNetflixでジブリを見ることができます。
そこで実際に、NordVPNを使って、韓国版Netflixを開くと….
日本国内では表示されないジブリ作品をNetflixで見ることができました！
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| 同時接続数 | 10台 | 6台 | 5台 | 無制限 | 無制限 |
| サポート体制 | △ | 〇（24時間365日対応） | 〇（24時間365日対応） | 〇（24時間365日対応） | △ |
| 日本語表記・サポート | 〇 | △ | △ | △ | △ |
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Netflixでジブリが見れるVPN｜NordVPNがおススメ
Netflixでジブリを日本で見るなら、NordVPNを強くおススメします。
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NordVPNは、非常に速度が速いです。
実際に、VPNサービスの中で、NordVPNの通信速度がもっとも速いというレポート（2020）に出ています。
注目すべきは、他にもNetflixでジブリが見れる、ExpressVPNよりも通信速度が速い点です。
Netflixでジブリを見るために、色んなVPNを調べた方もいるかと思いますが、通信速度はNordVPNが最速です。
Netflixのような動画ストリーミングでは通信速度が非常に重要ですので、なるべく通信速度が速いNordVPNを使うことをおススメします。
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NordVPN以外のサービスに比べて非常に使い勝手がよかったので、特にこだわりがなければNordVPNを利用することおススメします。
なお、NordVPNを使えば、同じく日本で見れらないジブリ作品もみることも可能です。
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Netflixでジブリが見れる今後の可能性
現時点では、Netflixでジブリ作品を見ることはほぼ不可能な状況です。
しかし、将来的にはNetflixでジブリ作品が見られるようになる可能性も完全には否定できません。
近年、Netflixはアニメーションコンテンツの充実に力を入れています。オリジナルアニメの製作や、人気アニメの独占配信などを積極的に行っているのです。そうした状況の中で、ジブリ作品の配信権を獲得する可能性も考えられます。
ただし、前述の通り、スタジオジブリは作品の配信に関して慎重な姿勢を取っています。現在の契約状況を考えると、近い将来にNetflixでジブリ作品が見られるようになるとは考えにくいでしょう。
とはいえ、映画やアニメーション業界の情勢は常に変化しています。スタジオジブリの方針が変わったり、Netflixとの契約交渉が進展したりする可能性は十分にあります。また、宮崎駿監督の引退などを機に、ジブリの配信戦略が変更される可能性もゼロではありません。
ジブリが動画配信される可能性としては、以下が考えられます。
ワイルドバンチ社は日本・アメリカ・カナダ以外でジブリをNetflixで配信している
2020年1月に、ジブリの配信権を持つワイルドバンチ社は、日本、アメリカ、カナダ以外の各国でNetflixでジブリの配信を開始しています。
Netflixは、スタジオジブリの長編アニメーション21作品を世界中のファンにお届けします。
日本とアメリカ、カナダを除く各国での配信となりますが、日本発のすばらしい作品を多くの国の方々に観てもらえることを大変嬉しく思います。 https://t.co/VinJ3JSbmM
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) January 20, 2020
そのため、日本も今後ジブリの配信対象国になる可能性は十分にあるということです。
1月20日、米Netflixが「となりのトトロ」などスタジオジブリの長編アニメーション21作品を世界配信(日本と米国、カナダを除く)することを日本経済新聞が報道した。日本国内のNetflix公式Twitterアカウント(@NetflixJP)は同日午後4時頃、この報道を引用リツイートするかたちで、「日本発のすばらしい作品を多くの国の方々に観てもらえることを大変嬉しく思います」とコメントした。
報道では、フランスの配給会社ワイルドバンチ・インターナショナルから、ジブリ作品の日本と米国、カナダを除く世界での配信権を獲得
出典；マイナビニュース
Huluでジブリが配信される可能性がある
2023年9月に日本テレビがスタジオジブリを買収しています。
日本テレビでは動画配信サービスのHuluを運営しているので、Huluでジブリが配信される可能性はあるでしょう。
ただし、買収時の記者会見では、Huluでの配信はまだ考えていないとのことでした。
日テレHDによると、取得金額は明らかにしていないが、開示可能となった時点で公表するとしている。日テレの動画配信サービス「Hulu」でジブリ作品を配信するかどうかについて、新社長に就く福田氏は「今のところ現状と何も変わっていない。何かあればこれから考えたい」と答えた。
出典：日本経済新聞
ただし、日本テレビは、金曜ロードショーで独占的にジブリ作品を配信していますし、ジブリ作品に出資するなど、様々な結びつきをもっています。そのため、今後Huluでジブリ作品が配信される可能性は否定できません。
ジブリファンとしては、今後の動向に注目しつつ、現状では他の方法でジブリ作品を楽しむのが賢明だと言えます。
Netflixでジブリが見れない理由のまとめ
Netflixでジブリ作品が見られない理由は、スタジオジブリの配信戦略にあります。ジブリは米国と日本で独占配信契約を結んでおり、Netflixでの配信は行われていないのが現状です。
NordVPNなどのVPNサービスを利用することで、Netflixのアクセス元を変更し、ジブリ作品が見られる国からのアクセスに見せかけることは可能です。ただし、VPNの利用にはリスクが伴うため、自己責任で行う必要があります。
将来的にNetflixでジブリ作品が見られるようになる可能性は完全には否定できませんが、現状では可能性は低いと言わざるを得ません。ジブリファンとしては、今後の動向に注目しつつ、他の方法でジブリ作品を楽しむのが賢明でしょう。
Netflixでジブリ作品が見られるようになる日が来ることを願いつつ、当面はVPNを使ったり、Blu-rayなどで、ジブリの世界を堪能するのがおすすめです。
